独SAPは10月7日(現地時間)、フランスのビジネスインテリジェンス(BI)ツールベンダー大手Business Objectsを買収すると発表した。株式公開買付で行い、買収額は約48億ユーロ(約7900億円)になるという。すでにBusiness Objectsの取締役会の承認を得ており、「友好的買収」と強調している。
Business Objectsの主力製品は「BusinessObjects XI Release 2」で世界に約44,000社の顧客を持つ。同社を傘下に収めることで、SAPはBI分野を強化する。SAPによると、Business ObjectsのBIはリアルタイムで多方面からの分析ができ、ユーザーは意思決定プロセス、顧客バリューを強化し、競争力を高められるという。
手続きは2008年第1四半期に完了の見込み。買収後、Business ObjectsはSAP Group内の独立企業として運営。CEOのJohn Schwarz氏が続投する。SAPからはビジネスユーザー担当コーポレートオフィサーを務めるSoug Merritt氏がBusiness Objectsに加わり、Schwarz氏の直属として働く。
Business ObjectsはSAPチームとともに自社BIポートフォリオを強化し、ガバナンス、リスク、コンプライアンス管理(GRC)、SAPプラットフォームのBIなどSAP製品を補完する。
■ URL
独SAP
http://www.sap.com/
仏Business Objects
http://www.businessobjects.com/
プレスリリース(英文)
http://www.sap.com/usa/company/press/press.epx?pressid=8360
( Infostand )
2007/10/09 08:51
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