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米IBM、メインフレームの消費電力測定プログラムを発表


 米IBMは10月11日(米国時間)、メインフレームの電力消費量をリアルタイムで正確に測定するプログラムを開始した。顧客に測定ツールを提供するほか、“車の燃費”にあたる指標として同社の「System z9」の平均的な電力消費量を提示する。

 5月に開始した省電力プログラム「Project Big Green」を拡大するもの。ツールとして、電力消費と冷却装置のデータを表示する「System Activity Display」や、システム設定変更によって消費電力がどう変化するかを計算する「Power Estimator Tool」を提供。メインフレームの電力消費をリアルタイムでモニタリングできるようにする。

 また、平均的な電力消費量は、実際に顧客が使っている約1,000台のマシンを8、9月に測定してはじき出したもので、時間当たり消費電力は最大時の60%だったという。米国環境保護庁(EPA)はサーバーベンダーに対して平均的な電力消費量を提示するよう推奨しており、これに基づいて数値を示すのは同社が初としている。

 IBMによると、メインフレームのエネルギー効率は高く、Linuxを動作させているメインフレーム1台の処理能力は、x86プロセッサ250基と同等で、消費電力は2~10%程度で済むという。



URL
  米IBM
  http://www.ibm.com/
  プレスリリース(英文)
  http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/22433.wss


( Infostand )
2007/10/12 08:55

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