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米Microsoft、サーバー仮想化機能の正式名称を「Hyper-V」に

Windows Server 2008のプロダクトラインの詳細も発表

 米Microsoftは11月12日(現地時間)、スペインのバルセロナで開催したTechED IT Forumにおいて、来年発売されるWindows Server 2008のプロダクトラインの詳細とWindows Server virtualizationの正式名称「Hyper-V」を発表した。

 Windows Server 2008のプロダクトラインは次のとおり。

  • Windows Server 2008 Datacenter
  • Windows Server 2008 Enterprise
  • Windows Server 2008 Standard
  • Windows Server 2008 for Itanium-Based System
  • Windows Web Server 2008
    (ここまでは、先週日本で開催されたパートナーカンファレンスで発表されたものと同じ)
  • Windows Server 2008 Datacenter without Hyper-V
  • Windows Server 2008 Enterprise without Hyper-V
  • Windows Server 2008 Standard without Hyper-V
  • Microsoft Hyper-V Server
    (今回発表されたもの)

 開発コード名「Viridian」や「Windows Server virtualization」と呼ばれていたWindows Server 2008の仮想化機能は、「Hyper-V」の製品名に変更された。Windows Server 2008のDatacenter、Enterprise、Standardには仮想化機能の「Hyper-V」は含まれている。ただし、「Hyper-V」の製品化は、Windows Server 2008のリリースから半年後になる。

 仮想化環境に関するライセンスは、Windows Server 2003 R2と同じく、Datacenterは無制限のインスタンスを作成でき、Enterpriseは4つまでのインスタンスが作成できる。Standardに関しては、1つのインスタンスが利用できるようになる。つまり、Standardに関しては、1(ペアレントOS)+1(チャイルドOS)となる。

 CALに関しては、Windows Server 2003 R2とまったく変わらない。また、各エディションの価格に関しても、ほとんど変わらない。

 また、Windowsの仮想化機能を必要としない顧客向けに、Windows Server 2008からHyper-V機能を取り外したプロダクトラインも設定された(without Hyper-V)。

 そのほか、仮想化機能だけをパッケージ化したMicrosoft Hyper-V Serverが発売されることになった。

 Windows Server 2008の言語サポートは、デフォルトでChinese Traditional(Hong Kong)を含む19言語がサポートされている。また、Windows Server 2008のMultilingual User Interface(MUI)は提供されないかわりに、ユーザーは追加費用なしでLaguage Packをダウンロードして利用することができる。



URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  プレスリリース(英文)
  http://www.microsoft.com/windowsserver2008/virtualization/default.mspx
  Windows Server 2008 プロダクトライン
  http://www.microsoft.com/windowsserver2008/editions/overview.mspx
  Windows Server 2008開発者ブログ
  http://blogs.technet.com/windowsserver/default.aspx


( 山本 雅史 )
2007/11/13 09:12

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