米Oracleは11月13日(米国時間)、ミドルウェア製品群の新版「Oracle Fusion Middleware(OFM) 11g」の開発者向けプレビューを実施すると発表した。
OFMは、データベースとアプリケーションというOracleの2大ビジネスの間をつなぐだけでなく、ホットプラガブル構想に基づいて、サードパーティ製品もしくはスクラッチアプリケーションとの接続性を担保する、重要な基盤となっている。
今回プレビューが開始された新版では、サービス指向アーキテクチャ(SOA)、グリッドコンピューティング、新しいEnterprise 2.0機能が強化され、ユーザーの事業を支えるアプリケーションとプロセスの統一を推進する。またセキュリティの強化を実現するとともに、スタック全体にわたって統合がより緊密化されるという。
Oracle OpenWorld 2007の基調講演でチャールズ・フィリップス社長が述べていたように、ミドルウェアのビジネスはOracleにとってもっとも成長している分野であり、数多くの買収によってOFMのコンポーネントを強化してきた。その中でOFMではデータベースなどと異なり、バージョンナンバーをかぶせてこなかったが、今回、強く「統合」というメッセージを打ち出し、Oracle Databaseなどとあわせた11g製品群の中に位置付けたのは、「ミドルウェアソリューション」としての価値をより訴求する意味合いがあるものと思われる。
OFM 11gはすでに、170社で4段階のベータテストが実施されており、開発者向けプレビューは12月中旬より実施される予定。製品の正式な提供は2008年となる。
■ URL
米Oracle
http://www.oracle.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.oracle.com/corporate/press/2007_nov/fusion-middleware-11g-beta.html
( 石井 一志 )
2007/11/14 11:50
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