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Sunのジョナサン・シュワルツCEO(左)と、Dellのマイケル・デルCEO(右)
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デルCEOがジョナサンCEOにTシャツを手渡す1幕もあった
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米Sun Microsystems(以下、Sun)と米Dellは11月14日(米国時間)、Oracle OpenWorld 2007で行われたSun ジョナサン・シュワルツCEOの基調講演内で、電撃的に提携を発表した。DellはSunからSolarisのOEMを受け、自社のPowerEdge Server上で動作させる。ユーザーの1次サポートはDellが担当し、Sunはバグフィクスなどの作業をシームレスに行っていくとのこと。
シュワルツCEOは基調講演内で、Open Solarisやファイルシステム「ZFS」をアピールした上で、「顧客はこれらのプラットフォームとしてSunのハードウェアだけを使っているわけではなく、ほかのハードウェアの上でも走らせたいと考えているため、パートナーシップが必要。元は競争相手だった人たちとアプローチし、一緒に協力してはどうかと提案していった」と述べ、Sunによる米Intel製CPUの採用や、米IBMへのSolarisのOEM提供、米Microsoftとの提携など、パートナー戦略の強化について説明。
その上で、「全体のリクエストの量やコミュニケーションを見たところ、1つ明らかなパートナーが欠如している」と話したところで、Dellのマイケル・デルCEOが登場し、両社の歴史的な提携が発表された。
「もっといいSolarisのサポートをしてほしいとユーザーに言われたので、協力してSolarisのサポートをしようということになった。両社の市場にとってこの提携はいいことで、DellはSolarisのインストールベースにまた違った話ができるし、SunはDellのインストールベースといい話ができる」(デルCEO)。
「Solarisユーザーの1/3はDellのシステムを使っていることがわかった。我々はできるだけ広範囲にわたる市場を追求したいのだから、一緒にやった方が明らかに得策。Dellが1つのルートを設定してくれているので、当社も環境に優しい、もっとも生産性の高い前向きな方法で展開しないといけない」(シュワルツCEO)。
■ URL
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
米Dell
http://www.dell.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.sun.com/aboutsun/pr/2007-11/sunflash.20071114.3.xml?intcmp=hp2007nov14_dell_read
( 石井 一志 )
2007/11/15 09:02
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