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米IBM、プロセッサコアの光接続技術を開発、“スパコン・オン・チップ”を可能に


 米IBMは12月6日(米国時間)、プロセッサ上で電気信号を光信号に変換する処理技術を開発したと発表した。ナノフォトニクス分野の大きな進歩で、“スパコン・オン・チップ”の可能性を開き、将来的にはスーパーコンピュータ並の処理能力をデスクトップPCで実現できるという。

 IBMが開発した技術は、Mach-Zehnder型光変調器を用いて電子信号を光波長に変換するもので、チップ上のプロセッサコア間に光技術を利用する。現在、プロセッサコア間の接続には銅線が使われているが、この変調器によって光ファイバの利用が可能となり、単一のチップ上で数千、数万ものコアを接続できるという。

 IBMの変調器はこれまで公開されたものの100分の1から1000分の1の微小サイズで、チップ上で光ルーティングが実現する可能性もあるという。電力効率の高さも特徴で、コア間の接続に光技術を利用することで、銅線の100倍の速度を実現しながら、消費電力を10分の1に抑えられるとしている。

 科学誌『Optics Express』に、「Ultra-compact, low RF power, 10 Gb/s silicon Mach-Zehnder modulator」というタイトルで発表した。



URL
  米IBM
  http://www.ibm.com/
  プレスリリース(英文)
  http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/22769.wss


( Infostand )
2007/12/07 08:59

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