ベンチャー企業の米Ribbitは12月17日(米国時間)、Flashをベースとした電話機能を開発できるプラットフォーム「Ribbit Platform」を発表した。一般ユーザーと企業ユーザーの両方をターゲットとした新しい形の電話会社を目指し、来年から本格展開するという。
Ribbit Platformは、米Adobe SystemsのFlashおよびFlexをベースとしたAPIで、通信分野に明るくない開発者でも音声通話サービスを開発して、アプリケーションやWebサイトに統合可能。Flashに対応したWebブラウザの音声機能をPSTN(公衆電話交換回線網)やVoIPに接続して、コンピュータを次世代の電話にするという。
Ribbitはすでにクローズドベータテストを行っており、600以上のサードパーティ開発者などで構成するコミュニティになっているという。その1つとして、米salesforce.comがRibbit Platformを使って自社CRMに通話機能を統合、Salesforceのアプリケーション内で通話を実現している。この機能は、salesforce.comの「AppExchange」経由で、来年第1四半期に提供が予定されている。
Ribbitは「シリコンバレー初の新しいタイプの電話会社」を掲げており、端末やビジネスモデルなど既存の縛りから音声通話を解放するとしている。SMBを中心とした企業ユーザー、一般ユーザーをターゲットにしており、2008年第1四半期には、開発者コミュニティが開発した一般ユーザー向けサービスを発表する予定。
■ URL
米Ribbit
http://www.ribbit.com/
プレスリリース(英文)
http://www.ribbit.com/news/releases/121707.php
( Infostand )
2007/12/18 09:01
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