オープンソースのCRMベンダー米SugarCRMは12月17日(米国時間)、最新版「SugarCRM 5.0」の一般提供を開始したと発表した。プラットフォーム、オンデマンドアーキテクチャ、エンドユーザーの3分野で強化した。オンデマンド用アーキテクチャを採用して、インストールとオンデマンドの両モデルに対応する。同社のWebサイトからダウンロードできる。
プラットフォームではカスタマイズ機能を強化。カスタマイズ用メタデータレポジトリ「Metadata Driven User Interface」を利用して、将来の機能アップデートの際もカスタマイズしたアプリケーションを容易に対応させられるという。また、アクセス管理を改善し、カスタムモジュールを構築したり既存のオブジェクトを組み合わせて新しいモジュールを構築できる「Module Builder」も新機能として提供する。
オンデマンドでは、最新アーキテクチャ「Multi-instance On-Demand」を採用。インストール先である自社サーバーとオンデマンドの両方でアクセスが可能となり、顧客はインストール型とSaaS型の両モデル間を容易に移行できる。
エンドユーザー側では、Ajax型電子メール機能が新たに加わった。また、ダッシュボートを強化して、円グラフなど表示オプションを拡充した。
SugarCRMによると、ベータ期間中に3万回のダウンロードがあったという。最新版は、無償版「Sugar Community Edition」と、有償版の「Sugar Professional Edition」「Sugar Enterprise Edition」の3エディションで展開する。
■ URL
米SugarCRM
http://www.sugarcrm.com/
「SugarCRM 5.0」無償版ダウンロード
http://www.sugarforge.org/content/downloads/
プレスリリース(英文)
http://www.sugarcrm.com/crm/about/press-releases/20071217-Sugar-GA.html
( Infostand )
2007/12/20 08:55
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