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Mozilla、クラウドコンピューティングのプロジェクト「Weave」を発表


 米Mozillaは12月21日(米国時間)、Webブラウザとオンラインサービスを連携させる取り組み「Weave」を発表した。Web経由でアプリケーションなどを実行する、クラウドコンピューティング時代に向けた新サービスとなる。初期バージョンの「Weave 0.1」が利用可能。

 Weaveは、同社の開発部門Mozilla Labsの開発プロジェクトで、オープンソースのWebブラウザ「Firefox」とオンラインで利用できるサービスを密に統合。デスクトップ環境とWebを“ブレンド”するという。

 ユーザーは、「ブックマーク」などWebブラウザのデータをインターネット上にプッシュすることで、PCや携帯電話などインターネットに接続するどの端末からでも自分のFirefox環境にアクセスして、データにアクセスしたり、アプリケーションを利用できるという。また、友人や第三者との共有も可能。

 MozillaではWeaveの開発目標として、オープン性や管理性を挙げている。ユーザーは自分の環境をカスタマイズ可能で、個人情報を自分で管理できるようにするという。開発者向けには、サービスの構築・立ち上げを容易にできるよう、ツールを無料で提供する。既存のオープン標準技術を活用し、必要に応じて新しい標準を提案していくとしている。

 「Weave 0.1」は、基本的なフレームワーク技術を提供するもので、複数のクライアント環境での「ブックマーク」「履歴」の同期、ユーザーデータのデフォルト暗号化などの機能をテストで利用できる。Firefox 3.0βが必要。来年の「0.2」では、APIの公開などを予定しているという。



URL
  米Mozilla
  http://www.mozilla.com/
  Mozilla Labsのブログ(英文)
  http://labs.mozilla.com/2007/12/introducing-weave/


( Infostand )
2007/12/25 09:00

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