米Sun Microsystemsは1月16日(米国時間)、スウェーデンのMySQLを買収することで合意したと発表した。買収金額は総額約10億ドル。今年第3四半期か第4四半期に完了の見込み。Sunはこれにより、オープンソース戦略を強化する。
MySQLは、オープンソースのRDBMS「MySQL」開発元の未公開企業。「MySQL」はGNU GPLの下でソースコードが公開されており、Enterprise、Clusterなどのバージョンがある。同社は商用ライセンスの販売やサポートの提供などで収益を得ている。
SunはMySQLの買収で、自社Webプラットフォームを強化。MySQLはすでに、米Google、フィンランドNokia、米Facebookなどに採用されており、今後はSunが得意とする大企業への浸透を図る。
「MySQL」は、Linux、Apache、Perl/PHP/Pythonとあわせて“LAMP”オープンソーススタックと呼ばれており、Sunでは自社OSのSolarisのほか、GNU Linux、Microsoft Windows、Mac OS XでのLAMP導入を支援。最大のオープンソースソフトウェア貢献企業を目指すとしている。
取り引きでは、SunはMySQLの全株式を現金約8億ドルで買い取り、約2億ドル相当のオプションを引き取る。買収後、MySQLのCEO、Marten Mickos氏はSunの上級幹部に加わり、MySQLチームはSunのソフトウェア、セールス、サービスの各部門に統合される。
データベース市場は150億ドルと言われており、MySQLは米Oracle、米Microsoft、米IBMなどと競合している。
■ URL
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
スウェーデンMySQL
http://www.mysql.com/
プレスリリース(英文)
http://www.sun.com/aboutsun/pr/2008-01/sunflash.20080116.1.xml
( Infostand )
2008/01/17 09:09
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