米Hewlett-Packard(HP)は1月24日(米国時間)、同社初のモバイルタイプを含むシンクライアント3機種を発表した。昨年買収した米Neowareの技術をベースにしており、OSにはWindowsまたはLinuxを採用している。北米市場、アジア太平洋市場などで販売する。
発表したのは、ノート型の「HP Compaq 6720t Mobile Thin Client」と、デスクトップ型の「HP Compaq t5730 Thin Client」と「HP Compaq t5735 Thin Client」。Neowareのシンクライアント技術をベースとし、ネットワーク経由で中央のサーバーで処理を行うため、HDDなどの外部記憶装置を一切搭載しない。
シンクライアントモデルでは、保守コストや、アプリケーションのアップデートなどの管理作業のコストと手間を削減でき、セキュリティ面でもメリットがある。とくにモバイルタイプは、紛失・盗難による情報流出の防止に効果があるとみられる。一部機種には、アクセス管理や2ファクタ認証などの機能も搭載した。消費電力は最大で80%削減できるという。
「6720t」は、15.4インチ液晶ディスプレイと、OSにWindows XP Embeddedを搭載。無線LANのほか3Gデータカードによる通信に対応する。HDDの代わりにソリッドステートフラッシュモジュールを利用して耐久性を強化した。
「t5730」はOSにWindowsを、「t5735」はDebian Linuxを搭載した。無線LAN、ハイエンドグラフィック機能などを備える。価格はそれぞれ499ドルから、450ドルから。
■ URL
米Hewlett-Packard
http://www.hp.com/
プレスリリース(英文)
http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2008/080124b.html
( Infostand )
2008/01/25 09:02
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