米IBMは2月21日(米国時間)、企業データセンターを3次元で表示する仮想世界技術「IBM 3-D Data Center」を発表した。視覚効果に優れた3次元表示とすることで、各地に分散したITプラットフォームのモニタリングや管理を改善できるという。
3-D Data Centerはデータセンターの仮想世界で、さまざまな場所にあるデータセンター運用データをリアルタイムで取得する。データフローやサーバーの利用率を表示して管理やモニタリングを視覚的に行えるほか、シミュレーションも可能だ。
オープンソースプロジェクトOpenSimulator Projectの「OpenSim Application Platform for 3D Virtual Worlds」をベースとした。マルチユーザーの仮想世界で、中央で一元的にデータセンターを運用できるため、グローバルに展開する企業はこれを利用して効果的に管理作業を行えるという。IBM Researchで同サービスのアーキテクトを務めるMichael Osias氏は「3次元でデータセンターの運用状況を見ると、意思決定がより的確になり、コラボレーションレベルが上がる」と説明している。
企業のニーズに合わせたカスタマイズが可能。すでにスイスの建設サービス・不動産企業が導入し、データセンター統合に活用しているという。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
プレスリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/23565.wss
( Infostand )
2008/02/22 09:29
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