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EU、米Microsoftに8億9900万ユーロの追加制裁金-2004年命令への違反で


 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会(EC)は2月27日(現地時間)、米Microsoftに対して、8億9900万ユーロ(約1440億円)の追加制裁金を科すと発表した。2004年に出した是正命令に従わなかったことへの制裁で、1社に対するものでは過去最高額。命令に従わずに制裁を科されるのはEU競争法50年の歴史で初めてという。

 ECは追加制裁金の理由について、「Windows Server」と相互運用性を確保するための情報へのアクセスで、Microsoftはライバル各社や開発者に対し「不当な料金を課した」ためと説明している。

 ECは2004年3月に、サーバーOS、メディアプレイヤーなどで同社がOS市場での独占的地位を乱用したと判定。情報開示などの是正措置を命令し、約4億9720万ユーロ(約800億円)の制裁金を科した。同社はこれを不服として欧州第1審裁判所(CFI)に訴えるなど、3年間以上にわたって争ったが、昨年10月に受け入れた。追加制裁金は、これ以前の期間の違反を対象としている。

 Microsoftが命じられた制裁金は2004年、2006年夏に続いて3回目で、総額は約16億7700万ユーロ(約2680億円)となる。一方ECは今年に入って、Webブラウザ、オフィスソフトウェアでの競争法違反で、新たな調査を開始している。



URL
  欧州連合
  http://www.europa.eu/
  プレスリリース(英文)
  http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/08/318&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en


( Infostand )
2008/02/28 09:01

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