米NetSuiteは2月28日(米国時間)、アプリケーション開発環境「NetSuite Business Operating System」(NS-BOS)を発表、提供を開始した。ISVや開発者は同社のERP機能を組み込む業界特化型のSaaS型統合業務アプリケーションを構築できるという。
NS-BOSはNetSuiteのSaaSインフラをベースに、開発環境とアプリケーション配信技術をセットにしたもので、JavaScriptをコア技術とした技術プラットフォーム「SuiteFlex」によって、カスタマイズ、Webサービスとの統合、ビジネスプロセスの自動化などが可能。NetSuiteのERP、CRM、EC(電子商取引)と統合されており、会計、在庫管理、発注管理などの機能を付加して、業界特化型のアプリケーションを構築できる。
Webベースのリアルタイムデバッグツール「SuiteScript D-Bug」が特徴で、アプリケーション実装後、デバッグができる。アプリケーションを運行しながらサードパーティがデバッグできるツールを提供するのは初めてという。また、開発したアプリケーションはNetSuite側でホスティングするため、設定や保守などの手間・コストが不要。
SuiteScript D-Bugについては、まず開発者、ISV向けに提供を開始、顧客には3月以降に提供する。ツールそのものは無料で、開発したアプリケーションによる売上をNetSuiteと共有するビジネスモデルをとる。
■ URL
米NetSuite
http://www.netsuite.com/
プレスリリース(英文)
http://www.netsuite.com/portal/press/releases/nlpr02-28-08.shtml
( Infostand )
2008/02/29 09:01
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