米Microsoftは3月6日(米国時間)、オフィスフォーマットの相互運用性を促進するイニシアティブ「Document Interoperability Initiative」を開始した。検証作業やディスカッションを通して相互運用性を実現する協調的な場にしていくという。2月に発表した相互運用性向上の取り組みに沿ったもの。
主として、同社が推進するオフィスフォーマット「Microsoft Office Open XML Format(OOXML)」と、米IBMなどライバル各社が支持する「Open Document Format(ODF)」の相互運用性を確保するのが目的。
ラボを開設して、各オフィスフォーマットの相互運用性をさまざまな実装状態でベンダーに検証してもらう。Windows Mobileを含む自社OSのほか、Mac OS X Leopard、iPhone、Palm OS、Symbian OSなど、さまざまなOSと端末が対象。フォーマット実装の検証、フォーマット実装テストスイートの作成、異なるフォーマット間の互換性のための実装テンプレート作成などのほか、ディスカッションも行う。
米マサチューセッツ州でのローンチイベントには、米Novellなど数社のベンダーが参加した。Microsoftは今後、世界各地で同イニシアティブを実践するラボを開く計画。
また同社はこの日、オープンソースプロジェクトとして進めてきたODFとOOXMLの変換ツールの最新版も発表した。「Microsoft Excel」「Microsoft PowerPoint」向けの機能を強化した。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
プレスリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2008/mar08/03-06InteroperabilityInitiativePR.mspx
( Infostand )
2008/03/07 08:59
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