Enterprise Watch
最新ニュース

マルウェアで生産性低下、CompTIAのSMB調査


 業界団体のCompTIAが行ったスパイウェアに関する調査によると、SMBの従業員の4人に1人が過去半年の間にスパイウェアの感染を経験しており、生産性に大きな影響を受けていることが分かった。

 調査は2007年後半、米国とカナダのSMB(PCユーザー10~200人)に勤務するエンドユーザー537人、それにSMB向けにITサポートを行う専門家200人を対象に実施。結果は3月5日(米国時間)に発表した

 それによると、「過去半年の間、スパイウェア感染により生産性が損なわれたことがある」と答えたのは4人に1人で、うち3分の1以上が、複数のスパイウェアに感染したと報告している。

 CompTIAは中でも、スパイウェアの感染から報告、修正に時間がかかっている点を課題としている。感染したエンドユーザーによると、実労働時間にして18時間(2日間)、未修正のままだったという。ユーザーは生産性に問題を感じながら感染したコンピュータを使っており、平均で21%、最悪の場合32%の生産性低下に見舞われたという。

 一方サポート側では、過去1年間で行ったスパイウェアに感染したPCの修復で、1台あたり平均2.8時間を要したという。これは、生産性にして20労働時間以上の低下になるという。



URL
  CompTIA
  http://www.comptia.org/
  プレスリリース(英文)
  http://www.comptia.org/pressroom/get_pr.aspx?prid=1319


( Infostand )
2008/03/10 09:04

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.