米IBMは4月8日(米国時間)、サーバー仮想化環境向けのセキュリティ技術イニシアティブ「PHANTOM」(開発コード名)を発表した。企業の間で導入が進んでいる仮想化環境を保護できるという。
PHANTOMは、IBM X-ForceとIBM Researchが共同で取り組む開発イニシアティブ。ハイパーバイザーと統合可能なネットワーク/ホストの侵入保護技術を、隔離されたパーティションに格納する。これが仮想マシン間の悪意ある通信をモニタリングし、検出時に遮断する。ハードウェアリソースの状態を把握し、既知と未知の脅威から保護できるとしている。
仮想化環境の導入が進んでいるが、仮想レイヤーを導入することは、新たな脆弱性をもたらす可能性がある。だが、仮想化環境のセキュリティは現在提供されているセキュリティ技術では対応できないという。
IBMは同日、データ保護技術「IBM Tivoli Key Lifecycle Manager」も発表した。ストレージ端末向けの暗号キー管理ソフトウェアで、ストレージ端末を紛失した際にデータにアクセスしたり改ざんされないように自動管理できる。
このほか、「IBM Information Security」ソリューションの拡充、アクセス管理/アプリケーション保護技術「IBM Tivoli Access Manager」の最新版なども発表した。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
プレスリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/23833.wss
( Infostand )
2008/04/09 09:13
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