米Sun Microsystemsは4月15日(米国時間)、オープンソースのデータベースソフト「MySQL 5.1」を発表した。今四半期中に一般提供を開始する。パフォーマンスを最大15%改善するなど、エンタープライズ向け機能を強化した。“最終候補に近い”バージョンをダウンロード提供している。
Sunが今年1月にMySQLを買収して初のリリース。最新版では、大規模データベースアプリケーション対応としてパフォーマンスを強化し、管理を簡素化した。ライセンスはGPL。
データパーティショニングでは、レンジ、ハッシュ、キー、リスト、サブの5つの方式をサポートした。テーブルとインデックスデータをパーティショニングして関連するデータパーティションのみをスキャンするため、クエリのリスポンスを高速化するという。
レプリケーションでは、行ベースと、行またはステートメントベースのハイブリッドの2つのオプションを追加。レプリケーションを効率化し、安全性を強化できるとしている。このほか、新ツールとして「Event Scheduler」が加わった。スケジュールを設定して、タスクを自動で実行できるようになる。
対応OSは、Red Hat Enterprise Linux、SuSE Enterprise Linux Server、Microsoft Windows、Solaris 10、Mac OS X、Free BSD、HP-UX、IBM AIX、IBM i5/OSなど。オープンソース版のCommunity Server、サブスクリプション形式で提供するEnterprise Server、Embedded Serverの3バージョンがある。
■ URL
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
「MySQL 5.1」製品候補版ダウンロード
http://dev.mysql.com/downloads/
プレスリリース(英文)
http://www.sun.com/aboutsun/pr/2008-04/sunflash.20080415.1.xml
( Infostand )
2008/04/17 09:00
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