米IBMは4月23日(米国時間)、インターネット企業をターゲットとした新サーバーブランド「IBM iDataPlex」を発表した。省電力が特徴で、Web 2.0やクラウドコンピューティングのベースに適しているという。カスタムメイドで、北米では6月、その他の地域では年内に提供開始する。
iDataPlexは、米IntelのクアッドコアXeonを搭載したラックマウント型サーバー。ブレードサーバーの流れをくみ、スケールアウト型のコンピューティングアプローチに適しているという。スケールアウト型の大規模データセンターは、オンラインゲーム、SNS、検索などのサービスを提供するWeb 2.0企業がよく利用するアーキテクチャだ。
同社のクラウドコンピューティング「Blue Cloud」を強化。サーバーのリソースを共有するクラウドを作成できることから、企業内、Web 2.0企業の顧客向けの両方で利用できるという。
省電力では、温度分析を用いて作成した「グリーン」設定によって、1ラックで2倍以上のシステムを運用可能。同じ面積で電力消費量を40%削減しながら、5倍の演算処理を実現するという。独自の水冷冷却装置を用いることで、室温で運行できる。この冷却装置を使わない場合でも、通常のラックサーバーより熱放出量は20%以上少なく、空調は不要という。
業界標準技術とオープンソースソフトウェアを採用。OSは米Red Hat、米Novellから選択でき、クラスタ管理ソリューション「xCat」もサポートした。カスタムメイドで提供し、ネットワーク、スイッチ、ストレージなど22種の設定から選択できる。発注を受けてIBMが設定、その後納品となる。価格は設定により異なる。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
プレスリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/23991.wss
( Infostand )
2008/04/24 08:59
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