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米Microsoft、OLPCの途上国向けノートPC「XO」にWindows提供


 米Microsoftは5月15日(米国時間)、非営利団体One Laptop per Child(OLPC)が開発・提供する途上国向けのノートPC「XO」向けに、Windowsを提供することで合意したと発表した。OLPCと提携して、今年6月にも、主要市場でパイロットプログラムを開始する予定。

 MicrosoftとOLPCは今後、政府、民間と協業してパイロットプログラムを展開していく。MicrosoftはXOでWindowsを稼動させるにあたって、1年以上かけてパートナー企業とカスタムドライバの開発を進めてきたという。Windowsは現在、無線LAN、e-book、カスタムキー、ライティングパッド、省電力などXO特有のハードウェアの機能をサポートしており、Windows向けのアプリケーションも動くようになるという。

 OLPCは、途上国の子供1人にノートPC1台を提供することを目標に生まれたプロジェクト。マサチューセッツ工科大学(MIT)、米Red Hat、米Googleなどが参加。XOはこれまでLinuxを採用していたが、Windowsのサポートにより選択肢を広げる。

 また、XOのインターフェイス「Sugar」をWindows向けに移植したり、デュアルブート対応XOを提供する計画もあるという。

 XOは当初、100ドルを目指したことから“100ドルノートPC”としても知られている。低価格のほか、無線LAN、電力供給問題への対応、砂や熱などへの対応などが特徴。



URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  One Laptop per Child(OLPC)
  http://laptop.org/
  プレスリリース(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/press/2008/may08/05-15MSOLPCPR.mspx?rss_fdn=Press%20Releases


( Infostand )
2008/05/19 09:02

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