米Sun Microsystemsは6月4日(米国時間)、サーバー/ストレージ向けにフラッシュメモリを搭載したSSD(Solid State Disk)を投入する計画を発表した。最初の製品は今年後半に出荷開始の予定。「フラッシュベースのディスクをエンド・ツー・エンドで提供する初の大手システムベンダーになる」としている。
同社によると、SSDは、これまでのファイバチャネルHDDと比べて、パフォーマンスや低消費電力の面で優れるという。パフォーマンスが3倍となる一方、消費電力は5分の1に抑えられ、サーバー分野でもHDDに代わって主流になるとみている。
現在のところ、SSDはHDDに比べて非常に高価だが、価格低下とともにサーバーやストレージでの採用が進むと予想。「エンタープライズデータセンターのサーバー/ストレージインフラの設計を根本的に変える」(John Fowlerシステムグループ執行副社長)という。
同社はフラッシュメモリ戦略として、「Solaris OS」「Solaris ZFS」「MySQL」などの自社ソフトウェアへの最適化を進める。すでにOpenSolaris communityを通じてSSDに最適化したZFSを提供している。
SSDは、コンシューマ向けではノートPCなどに採用する動きが広がっており、エンタープライズ製品でも、米EMCが今年に入って、エンタープライズストレージ向けSSDを出荷開始している。
■ URL
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
プレスリリース(英文)
http://www.sun.com/aboutsun/pr/2008-06/sunflash.20080604.1.xml
( Infostand )
2008/06/05 09:29
|