セキュリティベンダーの米Finjanは7月15日(米国時間)、サイバー犯罪組織を調査した2008年第2四半期のセキュリティトレンドレポートを発表した。サイバー犯罪組織はビジネス組織のように運営され、影の経済ともいうべき市場経済が形成されているという。
同社のセキュリティラボ、Malicious Code Research Center(MCRC)が作成したレポートで、サイバー犯罪組織にフォーカスして、その執行や組織を分析した。
それによると、サイバー犯罪組織は“ボス”を頂点とした階層構造で、与えられたタスクに対する報酬を受け取る仕組みになっているという。ボスの下には、実際の執行や運用をサポートするサブがおり、トロイの木馬を提供する者、トロイの木馬の指揮統制を行う者、サブに攻撃キャンペーンの成果を報告する“キャンペーンマネージャ”などがいる。
組織は、攻撃を行ったりデータを盗む“アフィリエイトネットワーク”を持ち、盗んだデータは、犯罪行為と直接かかわりのない“再販事業者”に売却される。ここでは市場経済が機能しており、需要と供給のバランスによってデータの取り引き価格が決まるという。
■ URL
米Finjan
http://www.finjan.com/
プレスリリース(英文)
http://www.finjan.com/Pressrelease.aspx?id=1998&PressLan=1819&lan=3
( Infostand )
2008/07/16 08:50
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