米Sun Microsystemsは7月31日(米国時間)、リッチインターネットアプリケーション(RIA)実行環境「Sun JavaFX」のプレビュー版をリリースした。同社のWebサイトからダウンロードできる。これによってSunはRIA市場に参入し、米Adobe Systems、米Microsoftなどと競合することになる。
JavaFXプレビュー版を構成するのは、ソフトウェア開発キット「JavaFX Preview SDK」、JavaFXプラグインを統合した開発環境「NetBeans 6.1 IDE」、Java仮想マシン「Java Runtime Environment 6 Update 10 Beta」、Adobeソフトウェアで作成したコンテンツ向けのエキスポートツール「Project Nile」。
SDKはJavaFXコンパイラ、ランタイムツール、2Dグラフィックとメディアライブラリなどの機能を持ち、デスクトップとWebブラウザ向けのインタラクティブなアプリケーションを構築できる。Project Nileは、「Adobe Photoshop」と「Adobe Illustrator」のファイルをインポートできるツール。これらを利用して、Javaで動くリッチインターネットアプリケーションを構築できるという。
RIA開発環境では、「Adobe AIR」のAdobe、「Silverlight」のMicrosoftが先行しているが、SunではPCや携帯電話などで普及しているJavaの強みを生かして市場に挑む。今秋には、デスクトップ向けの「JavaFX for Desktop」をリリースする計画だ。
■ URL
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
「Sun JavaFX Preview」ダウンロード
http://www.javafx.com/
プレスリリース(英文)
http://www.sun.com/aboutsun/pr/2008-07/sunflash.20080731.1.xml
( Infostand )
2008/08/01 08:45
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