米Gartnerは10月15日(米国時間)、今後のソフトウェア業界で予想される4つの変化をまとめた。1)新技術の登場と既存技術との融合、2)ユーザー側の変化、3)ソフトウェアおよびソフトウェア消費形態の変化、4)ソフトウェアメガベンダーの台頭、の4つで、クラウドコンピューティングやSaaSなどが、これらを加速していくという。
「新技術の登場と既存技術との融合」は、SOAのマイグレーションへのフォーカスに加え、BPM(ビジネスプロセス管理)、デバイスポータビリティ、マッシュアップ対応コンテンツなどの新技術の融合。中でもマッシュアップは、2010年にはコンポジットアプリケーション構築として主要な手法になると予想している。
「ユーザー側の変化」は、技術がワークスタイルの変化をもたらしているというもの。これを受け、企業は組織構造を土台から変えることを迫られるという。
「ソフトウェアおよびソフトウェア消費形態の変化」では、SOA、SaaSなどがソフトウェアとその消費に変化をもたらす。2010年には、新しいミッションクリティカルアプリケーションやビジネスプロセスの80%以上がSOAを利用して構築されると予想。企業はこの1~2年の間に、外部デリバリを検討しつつ、プロセスやガバナンスを再定義する必要があるとしている。
「ソフトウェアメガベンダーの台頭」は、メガベンダーの影響力が大きくなるというもの。単一の製品で競合するのではなく、ソフトウェア全体の事業へのフォーカスが強まっており、リソースのあるメガベンダーがエンタープライズ市場で独占的地位を持ち、特定技術を提供するベンダーは他のアプリケーションやエンタープライズアーキテクチャと共存していくことになるという。こうした状況では、メガベンダーのユーザーに対する力は強くなるという。
■ URL
米Gartner
http://www.gartner.com/
プレスリリース(英文)
http://www.gartner.com/it/page.jsp?id=778112
( Infostand )
2008/10/20 09:04
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