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米Microsoft、中堅・中小企業向けサーバースイート「SBS 2008」「EBS 2008」


 米Microsoftは11月6日(米国時間)、ロサンゼルスで開催されているハードウェア開発者向けのコンファレンス「WinHEC08」の基調講演において、Windows Server 2008をベースとした中規模企業向けのサーバースイート製品「Windows Essential Business Server 2008(以下、EBS 2008)」と小規模企業向けの「Windows Small Business Server 2008(以下、SBS 2008)」を11月12日にリリースすると発表した。

 基調講演を行った米Microsoft、Windows Server and Solution Divisionのコーポレート・バイス・プレジデントのBill Laing氏によれば、「SBSとEBSの登場により、Windows Serverは、大規模から小規模企業まで、すべての企業において、Windows Server 2008を使っていただけるようになるでしょう。特に、SBSとEBSは、サーバーOSだけでなく、企業に必要なExchange Server(電子メール)、データベース(SQL Server 2008)など、すべてのアプリケーションがそろっているスイートパッケージです」と語っている。


米Microsoft、Windows Server and Solution Divisionのコーポレート・バイス・プレジデントのBill Laing氏 Windows Serverは、家庭用のHome ServerからハイエンドのWindows Server 2008 Datacenterまで、幅広い分野をカバーしている

 SBS 2008は、接続するクライアントPCが50台までの小規模企業向けとなっている。SBS 2008 Standardは、サーバー1台に,Windows Server 2008 Standard、Exchange Server 2007、Forefront Security for Exchange Server、Windows SharePoint Services 3.0、Live OneCare for Serverなどがインストールされる。この他、オンラインのMicrosoft Office Live Small Businessが利用できるようになっている。

 SBS 2008 Premiumは、SBS 2008 Standardに、Windows Server 2008 StandardとSQL Server 2008 Standardが追加されている。このため、データベースはもう一台のサーバーで動作させることができる。


 EBS 2008は、接続するクライアントPCが最大250台までの中規模企業向けだ。

 EBS 2008 Standardは、サーバーが3台の構成となっている。このため、Windows Server 2008 Standardのライセンスは3台分入っている。

 1台目のサーバーは、管理サーバーでWindows Server 2008とSystem Center Essentials 2007が動作する。2台目のサーバーは、メッセージングサーバーでWindows Server 2008とExchange Server 2007、Forefront Security for Exchange Serverが動作する。3台目のサーバーは、セキュリティサーバーでWindows Server 2008、Forefront Threat Management Gateway(Internet Security and Acceleration Serverの次期版)が動作する。

 EBS 2008 Premiumでは、これらのサーバーに、もう一台、Windows Server 2008とSQL Server 2008 Standardが動作するデータベースサーバーが追加されて、合計4台という構成になる。

 なお、米国では、Windows Server 2008のSP2のテクニカルベータが開始されている。



URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/


( 山本 雅史 )
2008/11/07 14:15

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