米Symantecは11月24日(米国時間)、オンラインで取り引きされている個人情報の闇市場に関する報告書「Report on the Underground Economy」を発表した。詐欺で盗まれたクレジットカード番号などが売買されており、その規模は年間2億7600万ドルに達しているという。
同社のセキュリティチームSecurity Technology and Responseが、2007年7月~2008年6月の1年間に収集したデータから分析した。それによると、掲示された数は6万9130点。メッセージ数は4432万以上にのぼったという。
最も多いのはクレジットカード番号で、全体の31%を占めた。盗んだクレジットカード番号は10セント~25ドルで売買されており、複数のカード情報をまとめて売買されることもあるという。これらの平均利用限度額は4000ドル。Symantecは、期間中に売りに出されたクレジットカードの潜在的な価値を計53億ドルと推定している。
次に多かったのは銀行口座で20%を占めた。銀行口座番号は10~1000ドルで売買されており、平均の口座残高は4万ドル程度だった。
地域別では、北米が最大の規模で45%の闇市場をホスティングしていた。以下、欧州・中東・アフリカ(EMEA)の38%、アジア太平洋の12%、ラテンアメリカの5%など。
Symantecでは、オンラインの闇市場はグローバル規模の成熟した市場に成長しており、オンライン詐欺などの脅威からの保護を国際的に優先させる必要があるとしている。
■ URL
米Symantec
http://www.symantec.com/
プレスリリース(英文)
http://www.symantec.com/about/news/release/article.jsp?prid=20081123_01
( Infostand )
2008/11/26 08:51
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