米Gartnerは11月25日(現地時間)、中古PCに対する世界的な需要にもかかわらず、同市場に出回りながら再利用されたものの割合が半数にも達していないことが分かったと発表した。輸出料金や運送コストが流通を妨げているという。
調査は、購入後3カ月以上利用された後、中古市場に回ったPCについて実施。市場に流通した中古PCのうち再利用されたものの割合が44%にとどまっていることが分かった。また、先進国で途上国輸出向けとして業者に引き取られた中古PCのうち実際に途上国で利用されたのは5台に1台にすぎないという。
中古PCを供給しているのは、北米、西欧州、日本、オーストラリアなど。需要が多いのは中東・アフリカ、中国をはじめとするアジア太平洋など。
中古PC市場は、高い需要、高い利ざや、各国の環境規制などからみて、期待できる市場という。供給の面でも、Windows Vistaの高いハードウェア要件がPCの新規需要を増やし、中古PCの供給も増やしているという。一方で、製造物責任の原則に基づく規制のため、小規模企業が中古市場でビジネスを展開することは難しいとも指摘している。
■ URL
米Gartner
http://www.gartner.com/
プレスリリース(英文)
http://www.gartner.com/it/page.jsp?id=813912
( Infostand )
2008/11/28 08:49
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