米InvestorPlace Media傘下の調査会社ChangeWaveは、スマートフォンについて米国の消費者調査をこのほどブログで発表した。同市場は今後も急成長が続き、米AppleとカナダResearch In Motion(RIM)が激しいシェア争いを展開すると予想している。
「今後90日以内にスマートフォンを購入する予定」は、前回調査時(2008年9月)から0.3ポイント増の12.2%で、景気後退のまっただ中でもなお増えている。現在所有するスマートフォンブランドは、RIMの「Blackberry」が41%で最多で、次がAppleの「iPhone」の23%。米Palmは9%だった。
Blackberryは2007年1月にPalmを抜いて以来、トップの座にあるが、前回調査からは1ポイント落とした。対するiPhoneは、前回の17%から6ポイント増。Palmは下降の一途で、今回もさらに3ポイント下落してついに1ケタになった。ChangeWaveでは、スマートフォンはRIMとAppleの独占状態で、Palmは競争に参加できていないとしている。
購入予定のブランドは、RIMが39%でトップ。RIMは最新の「Blackberry Storm」などの新製品投入で前回調査から9ポイント増えている。iPhoneは4ポイント減の30%。iPhone 3G発表の2008年6月には56%だったが、iPhoneのブームはひとまず落ち着いたとChangeWaveは見ている。
同社によると、2009年第1四半期はRIMが優勢だが、Stormのユーザー満足度が懸念材料という。Stormと初代iPhone、それぞれの販売直後の消費者満足度は、「とても満足」は初代iPhoneが77%だったのに対し、Stormは33%にとどまった。逆に「満足していない」は、Stormでは14%にのぼり、iPhoneの3倍だった。
調査は12月9日から1週間、米国消費者3803人にスマートフォンについて聞いて集計した。
■ URL
米ChangeWave
http://www.changewave.com/
米ChangeWaveのブログ記事(英文)
http://blog.changewave.com/2008/12/apple_iphone_rim_blackberry.html
( Infostand )
2008/12/26 08:57
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