米Sun Microsystemsは1月26日(米国時間)、最新の省エネルギーデータセンターを米コロラド州ブルームフィールドに開設したと発表した。同社史上最大のデータ統合プロジェクトで、年間100万ドル以上の電力コスト、1万1000メートルトンのCO2を削減するという。
モジュール型の「Sun Pod Architecture」を採用し、床面積を削減しながら成長に合わせて拡張できる設計が特徴。「Sun SPARC Enterprise T5440」「同 M5000」、「SunStorageTek SL8500」「Sun Fire X4500」「Sun Storage 7000」などの同社製品で構成される。
コロラド州ルイヴィルにあるStorageTekデータセンターと比べ床面積を66%圧縮。12,600平方フィート(約1,170平方メートル)を削減した。電力コストは、同州の平均的な家庭1000軒分の電力量に相当する毎月1,000,000kWhを削減。空調装置は米Emersonの「Liebert XD」を利用し、ダイナミックコントロールにより、ASHRAE(アメリカ暖房冷凍空調学会)標準よりも24%効率化するという。
Sunは、米カリフォルニア州サンタクララ、英ブラックウォーター、インド・バンガロールの3つの省エネデータセンターを運用しており、ブルームフィールドのものは4つ目となる。
Sunは全社レベルで環境問題に取り組んでおり、2002年から電力消費量を20%削減し、温室効果ガス(GHG)排出は2008年1月、目標より5年前倒しで23%削減を達成。今回オープンしたデータセンターにより新たに20%削減を目指すという。
Sunはデータセンターの開設とあわせて、データセンター効率に特化したサービス事業の強化も発表した。欧州のデータセンター向け行動規範(Code of Conduct)を支持し、欧州でエネルギー効率の高いデータセンターを推進していくことも明らかにした。
■ URL
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
コロラド州のデータセンターに関するプレスリリース(英文)
http://www.sun.com/aboutsun/pr/2009-01/sunflash.20090126.2.xml
欧州の行動規範支持に関するプレスリリース(英文)
http://www.sun.com/aboutsun/pr/2009-01/sunflash.20090126.1.xml
( Infostand )
2009/01/27 09:29
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