米Microsoftは2月9日(米国時間)、昨年6月にリリースした仮想化ソリューション「Windows Server 2008 Hyper-V」が浸透し、顧客によっては年平均で47万ドルのコスト削減を実現していると発表した。3日には、米EMCとの提携延長も発表しており、Hyper-Vベースのデータセンターソリューションを推進していく。
Windows Server 2008 Hyper-Vは、管理ソフトウェア「Microsoft System Center」を利用して、無制限に仮想マシンを実装・管理できる。電力消費、冷却、ハードウェアの導入コスト削減のほか、デスクトップ/サーバー管理の自動化とアプリケーションの集中実装で、さらなるコスト削減が可能という。
たとえばハードウェアのコストでは、インディアナ大学補助IT部門は152台のサーバーを32台に統合。年間8万5000ドルのコスト削減が期待されているという。電力消費では、オンライン労働管理サービスの米HotSchedulesは月間1万1000ドルのデータセンターの電気代をHyper-Vによって今月は2500ドルまで引き下げる見込みという。
MicrosoftとEMCとの提携は、Microsoftのデータセンター製品と生産性アプリケーション、EMCのストレージ製品とコンサルティングサービスが対象で、期間を2011年まで3年間延長した。Microsoftの仮想化環境で、EMCのストレージと情報保護・管理技術を利用可能にして、「Microsoft Exchange Server」「Microsoft SQL Server」「Microsoft SharePoint Server」などのアプリケーションを共同でサポートする。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
米Microsoftの仮想化に関するプレスリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2009/feb09/02-09VirtualizationSavingsPR.mspx
米EMCと米Microsoftの提携に関するプレスリリース(英文)
http://www.emc.com/about/news/press/2009/20090203-01.htm
( Infostand )
2009/02/10 09:04
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