米IDCが2月25日(米国時間)発表した2008年第4四半期(10~12月期)の世界のサーバー出荷台数は前年同期比12%減、工場出荷額は同14%減の134億7500万ドルで、不況の直撃を受けて大幅に減少した。通年では同3.3%減の533億3200万ドルとなった。
第4四半期は前期に引き続き2期連続で工場出荷額が減少した。セグメント別でもボリューム(前年同期比16.8%減)、ミッドレンジ(同14.5%減)、ハイエンド(同7.5%減)のいずれもで減少。3セグメントすべてが減少するのは、ITバブル崩壊を受けた2002年第1四半期以来という。
OS別では、UNIXが同6.2%減の49億ドル(シェア36.2%)、Windowsは同17.8%減の48億ドル(シェア35.3%)、Linuxは同7%減の18億ドル(シェア13%)。UNIXはマイナス成長ながらもシェアを拡大。基幹系でUNIXに深く投資した顧客が、引き続き投資しているため、とIDCは分析している。
また全般的な不振のなかで、ブレードサーバーだけは堅調で同16.1%増の大きな伸びを記録。x86、EPIC、RISCを含む総出荷額は14億ドルで全体の約1割を占めた。
工場出荷額ベースのベンダー別シェアは、米IBMが36.3%(前年同期36.7%)、米Hewlett-Packardが29%(同27.8%)、米Dellが10.6%(同10.1%)、米Sun Microsystemsが9.3%(同9.3%)、富士通/Fujitsu-Siemensが4.2%(同4.3%)。順位、シェアとも、前年同期から大きな変化はないが、軒並みマイナス成長となった。
なお2008年通年の出荷台数は同2%増の810万台で、初めて800万台を上回った。仮想化が利用されるようになっても物理サーバーの需要があったと見ている。
■ URL
米IDC
http://www.idc.com/
プレスリリース(英文)
http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS21703309
( Infostand )
2009/02/26 09:00
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