ベンチャー企業の米AppZero(旧Trigence)は3月2日(米国時間)、仮想アプリケーションアプライアンス(VAA)の構築ツールセットを発表した。アプリケーションが依存する設定などを含むことで“OSゼロ”を実現。コスト効果やサーバー統合強化などのメリットがあるという。
VAAツールセットは、VAAを構築する「AppZero Creator」、ランタイムシステム「AppZero Director」、管理ツール「AppZero Administrator」で構成される。
仮想アプリケーションアプライアンスとは、物理/仮想サーバーでアプリケーションをプロビジョニング・実装するソフトウェアセット。通常、仮想化上のOSがバンドルされているが、独自の隔離/カプセル技術を利用して、設定内容や実行コードライブラリを含み、OSゼロを実現したという。これによって、OSライセンスコストを削減し、柔軟性をもたらすという。
仮想マシン向けアプリケーションプロビジョニングのオーバーヘッドが減少するため、VMwareやXenなどの仮想環境でのサーバー統合率が上昇し、仮想化のメリットを拡張できるという。「HP-Opsware」などの既存のサーバープロビジョニング管理ソリューションも簡素化できる。また、古いアプリケーションを仮想化するマイグレーションや災害復旧用途にも最適という。
主要ベンダーのWebサーバー、アプリケーションサーバー、データベースをサポート。OSはWindows、Solaris、Linuxに対応した。価格は1仮想アプライアンスあたり年間500ドル。
■ URL
米AppZero
http://www.appzero.com/
プレスリリース(英文)
http://www.appzero.com/content/appzero-news-release-03-03-2009
( Infostand )
2009/03/04 08:55
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