米Cisco Systemsは3月16日(米国時間)、同社初のサーバー製品「Cisco Unified Computing System(UCS)」を発表した。コンピューティング、ネットワーク、ストレージアクセス、仮想化を1台に統合したもので、モジュラー構成と管理機能が特徴。関連サービスと合わせて、今年第2四半期から販売する。
UCSは業界標準をベースとし、リソースの動的割り当てが可能で、単一システムとして管理できる。また電力消費効率に優れ、ITインフラのTCOを削減、同時に複雑性も緩和できるという。
UCSのメインは、「Cisco UCS B-Series」というブレードサーバー。米Intelの「Nehalem」を搭載し、独自拡張メモリ技術により大容量のデータに対応、サーバー1台あたりの仮想マシン数を改善する。仮想化では、米VMware、米Microsoft、米Red Hatと提携し、各社の仮想化技術に対応した。
ネットワークは10Gigabit Ethernetに対応。LAN/SAN/HPCの各ネットワークを統合して、ネットワークアダプターやスイッチの数を削減。ストレージでは、EMCと米NetAppと提携して、SANとNASの両システムへのアクセスを統合し、Ethernet/Fibre Channel/FCoE(Fibre Channel over Ethernet)/iSCSIに対応した。
管理ソフトウェア「Cisco UCS Manager」は、コマンドラインインターフェイスとAPIにより、UCSの全コンポーネントに統合。システム全体の設定や運行を管理できる。
Ciscoはハードウェアの提供に合わせ、「Unified Computing Service」として、UCS向けサービスも展開する。また、「Open Partner Ecosystem」を結成。技術、ビジネスコンサルティング/SI、チャネルの3分野のパートナー企業とともにUCSを推進する戦略を発表している。
■ URL
米Cisco Systems
http://www.cisco.com/
プレスリリース(英文)
http://newsroom.cisco.com/dlls/2009/prod_031609.html
( Infostand )
2009/03/17 08:24
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