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米Gartner、企業のマイクロブログ利用に提言


 米Gartnerは3月26日(米国時間)、「Twitter」「Jaiku」などのマイクロブログアプリケーションの企業利用に関する報告書を発表した。2011年には80%のソーシャルソフトウェアが企業マイクロブログを標準機能として搭載すると予想。想定される利用例と注意を挙げている。

 マイクロブログは現在、個人ユーザー向けだが、ビジネスへの活用が模索されているという。Gartnerは、企業や従業員における利用として、想定される4つの例について提言している。

 企業利用では、プレスリリースや販促サイトへのリンクの提供や、顧客のメッセージへの回答などが考えられるが、コメントがブランドイメージに悪影響を与える可能性があることなどから、注意深く利用する必要があると指摘。最低でも、あらかじめ自社ブランドのIDを取得して、他の者が不適切に利用しないよう防御することを推奨している。

 従業員が外部に向けてマイクロブログを発信することについては、人気ブロガーの例を挙げながら、従業員個人と企業の両方のイメージを向上できるとしている。また、従業員同士が進行中のプロジェクトや構想についてやり取りする社内利用は、セキュリティや保証がないことから推奨できないという。

 このほか、自社に関する情報収集ツールとしての利用には検討の価値があるとしている。Twitterの場合、検索ツールやサードパーティのアプリケーション「twhirl」を利用して、特定の企業名や製品名で“つぶやき”をスキャンできる。

 Gartnerは、従業員のマイクロブログの利用は自社のWeb利用規定と同様であるべきだとしている。また、Twitterは個人ユーザー向けのツールであって、企業をあげて公式レベルで参加する必要はないとしている。



URL
  米Gartner
  http://www.gartner.com/
  プレスリリース(英文)
  http://www.gartner.com/it/page.jsp?id=920813


( Infostand )
2009/03/30 09:15

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