米Egeneraは3月31日(米国時間)、米Dellと協業し、仮想化システム「Dell PAN System」の提供を拡大すると発表した。対象製品は、Dellのブレードサーバー筐体「Dell PowerEdge M1000e」とサーバーブレード「PowerEdge M610」の両製品。
Egeneraでは、仮想化機能を備えたブレードサーバー「BladeFrame」を中核に据えてビジネスを展開しているが、その特徴となるのが、プールしたコンピューティングリソースを動的に割り当てる「PAN(Processing Area Network)」というコンセプトである。これを実現しているのがリソース管理ソフトウェア「PAN Manager」で、当初は自社のハードウェアにのみ提供していたが、現在ではOEMによって他社のハードウェアにも供給するように、戦略を変更している。
すでにDell製品では、ラックマウントサーバー「PowerEdge 1950」、ブレードサーバー「Dell PowerEdge M600」において、Egeneraの技術を使ったDell PAN Systemを提供しており、今回の協業でさらに対象を拡大。「動的でミッションクリティカルなデータセンター環境を、効率よく管理するための最良の管理プラットフォームを提供する」(米Dell PowerEdge Platform マーケティング・デイレクターのサリー・スティーブンス氏)という。
なお、Dell PowerEdge M610のDell PAN Systemは、ターンキーソリューションとして、データセンターの物理リソース、仮想リソースの双方に対し、迅速なプロビジョニング、高可用性、災害復旧機能を提供するとのこと。