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米McDATA、iSCSI対応のストレージスイッチを発表


McDATA シニア・マーケティング・マネージャー、トム・クラーク氏
 米McDATA Corporationは10月20日(米国時間)、ストレージスイッチ「Eclipse 1620」を発表した。

 同製品は、米Nishan買収による成果の第一弾として提供される、IPストレージスイッチ。iSCSIとiFCPに対応し、物理インターフェイスは1GbpsのFCポートを2基、1000Base-Tと1000Base-SX/LX/ZXの排他使用ポートを2基持つ。FCポートにはストレージ製品のほか、同社のSphereonなどファブリックスイッチと接続することも可能。同製品のターゲットとしては、中小規模の企業や、エンタープライズ企業の一部門などを想定しており、さらに大規模な環境に関しては、上位製品の「IPS 3300」「IPS 3400」で対応する。

 同社のシニア・マーケティング・マネージャー、トム・クラーク氏によれば、iSCSIなどのIP-SANを利用することによって、企業は投資コストを抑えることができるという。「もし企業が3000ドルクラスのサーバーをSANに加えたいと考えても、そのためには1500ドル程度のFCボードが必要になり、かなり高くついてしまう。しかしiSCSIなら、低コストのGigabit Ethernetボードで済むので、費用を掛けずにSANに接続することが可能になる」。

 また同氏は「重要なデータの可用性を高めるためには、数百、数千km離れたところへ、インターネットを利用したデータのレプリケーションを行うことが求められる。またSAN資産を有効に活用するために、SAN同士の信頼性の高い相互接続を可能とする製品を求める声がある。今回の製品は、そういった要望に応えることのできる製品だ」と語り、メリットを強調していた。



URL
  McDATA Corporation(英語)
  http://www.mcdata.com/


( 石井 一志 )
2003/10/20 16:07

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