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TX200FT
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富士通株式会社は10月20日、同社のIAサーバー「PRIMERGY(プライマジー)」シリーズの新製品として、ソフトウェアFT(フォルトトレラント)仮想化技術を採用した「TX200FT」を発表した。また、1Wayの低価格エントリーモデル「ECONEL(エコネル)30」、および最新のXeonを搭載したモデルなどを同日より販売を開始すると発表した。
TX200FTは米マラソンテクノロジー社のソフトウェアFT仮想化技術を世界で初めて採用し、搭載している2台のIAサーバーを1台に仮想化して動作する。IAサーバーのいずれか1台にハードウェア障害が発生した場合、そのサーバーを自動的に切り離してシステムダウンを回避することができ、障害が発生したサーバーが復旧した際に自動的に再同期し、再起動せずに稼働を継続することができる。CPUにはXeon 3.20GHz、3.06GHz、2.4B GHzのいずれかを選択でき、HDDはRAID5で構成されたU320 SCSI HDD 73.4GBまたは36.4GBを3台搭載、OSにWindows 2000 Advanced Serverをプリインストールする。価格は215万円から。なお、Windows Server 2003プリインストールモデルの発売も予定しているとのこと。
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ソフトウェアFT仮想化技術の動作イメージ
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新製品ラインアップ
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ECONEL30はWindowsサーバーOSをプリインストールしながら20万円を切る価格のタワー型1Way IAサーバー。CPUにPentium 4 2.8GHz、または2.4GHzを採用し、OSにWindows 2000 Server、Windows Server 2003をプリインストールする。価格は198,000円から。
このほか、L3キャッシュを内蔵した最新のXeonを搭載したモデルなど4製品を発表した。今回発表された計6製品の価格、出荷時期は以下のとおり。
モデル名と最低価格モデルの仕様 |
価格 |
出荷時期 |
PRIMERGY TX200FT(ラックマウント型)
(Xeon 2.4B GHz×1、HDD:36GB×3 [RAID5]、
Windows 2000 Advanced Serverインストール) |
2,150,000円~ |
12月10日より |
PRIMERGY ECONEL 30(タワー型)
(Pentium 4 2.4B GHz×1、HDD:80GB×1、
Windows Server2003インストール) |
198,000円~ |
11月14日より |
PRIMERGY RX800(ラックマウント型)
(Xeon MP 2.50GHz[3次キャッシュ:1MB]×2) |
4,083,000円~ |
2004年1月16日より |
PRIMERGY TX600(タワー型)
(Xeon MP 2.50GHz[3次キャッシュ:1MB]×1) |
1,263,000円~ |
11月20日より |
PRIMERGY TX150(タワー型)
(Pentium4 2.66GHz×1) |
191,000円~ |
11月5日より |
PRIMERGY RX100(ラックマウント型)
(Celeron 2.20GHz×1、HDD:80GB×1) |
223,000円~ |
11月5日より |
なお、同社では先日レッドハット株式会社との提携を発表したことに伴い、PRIMERGYシリーズでのRed Hat Linuxのサポート体制を強化し、サポート価格を一部値下げすることを発表した。また、今回発表された各製品のRed Hat Linuxシリーズのインストール代行サービスを別途提供するという。
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サーバーシステム事業本部 IAシステム事業部長 増田実夫氏
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同社は今回の新製品発表の席で、ブレードサーバーやItanium 2搭載サーバーを今年度第4四半期中に出荷を開始するなどIAサーバー事業のさらなる強化を発表した。サーバーシステム事業本部 IAシステム事業部長の増田実夫氏は「TX200FTは今年度中に1,000台、来年度には7,000台の販売を目標としている。IAサーバーは業界全体で年率10%以上の成長が見込まれており、当社はそれを上回ることが目標」と今後の見通しについて語った。
■ URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2003/10/20.html
( 朝夷 剛士 )
2003/10/20 16:33
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