日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は11月4日、他社製品を含めたサーバーの運用、管理、統合を行うサービス「ミッドレンジ・サーバー・ソリューション」を発表した。いずれのサービスもマルチベンダー環境を対象とし、他社製を含むサーバー環境の最適化により、異機種環境でのユーザーのTCO削減を支援するという。
同ソリューションのラインアップとしては、現在「アウトソーシング・サービス」と「サーバー統合化サービス」の2つが発表されている。アウトソーシング・サービスは、他社製を含むUNIX、Linux、Windowsなどのサーバー運用を行う担当者を配置し、同社のUNIX、IAサーバーと同等のサービスを提供するもの。日本IBMでは、自社製サーバーの場合、アウトソーシングのシステム運用を共同化し、各分野の専門家チームが複数のユーザーを担当して効率的な運用を行っている。これに対して、他社製サーバー運用はユーザーごとの個別対応で実施していたが、今後は自社製のサーバーと同じような体制を導入し、効率性を高めていくとしている。これにより、従来よりもサービスの向上と、運用コストの30%削減を目指す。
サーバー統合化サービスは、ユーザーごとの最適なシステム環境を構築するサービス。同サービスを開始するにあたって、日本IBMはハード、ソフト、アウトソーシングなど各分野の専門家で構成された、事業部横断的なバーチャル組織を構成して対応する。
同社によれば、「この2つのサービスを組み合わせて利用することにより、要員数やサーバー台数の削減ができ、さらなるコストの削減と可用性の向上などの効果が見込まれる」とのこと。
■ URL
日本アイ・ビーエム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
( 石井 一志 )
2003/11/04 12:05
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