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富士通研と富士通コンポーネント、導電性ポリマーフィルムを用いたタッチパネルを開発


 株式会社富士通研究所と富士通コンポーネント株式会社は12月22日、導電フィルムに導電性ポリマーフィルムを用いた抵抗膜式タッチパネルを開発したと発表した。

 抵抗膜式タッチパネルは、透明導電フィルムを押すと透明導電基板と接触し、接点の抵抗値を測定して位置検出するもので、世界初の技術となる。シンプルな構成で高い入力精度を確保できるため、同社では小型軽量の携帯電話やPDA、ペン入力PCなどの携帯情報端末のほか、従来、コスト面からタッチパネルが用いられなかった分野への適用も可能としている。

 また導電性ポリマーフィルムは、従来利用されているセラミックスを薄膜状に形成したITO膜と比べ、耐久性は10倍以上、コストは1/2以下で、導電性と透明性は従来のままだとのこと。

 今回の技術は、強い棒状分子を加えて導電性ポリマー分子の配列を制御することで、導電抵抗値の低減が可能になったこと、さらにタッチパネル基材の樹脂フィルム表面に水系溶液を用いることで、導電性ポリマーを高速に均一コーティングする技術を開発し、表面抵抗均一性を確保したことにより実現している。

 同社で行ったテストでは、20万回以上のペン入力に対して、構造劣化や抵抗上昇は見られなかったという。



URL
  株式会社富士通研究所
  http://www.labs.fujitsu.com/
  富士通コンポーネント株式会社
  http://www.fcl.fujitsu.com/
  プレスリリース
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2003/12/22-1.html


( 岩崎 宰守 )
2003/12/24 13:13

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