日本電気株式会社は1月5日、Intel Itanium 2プロセッサを32基搭載したサーバー「Express5800/1320Xd」にSANストレージ「iStorage S2000シリーズ」を組み合わせたシステムで、企業の基幹業務向けパッケージ「SAP R/3」の販売管理(SD)処理性能を測定する標準ベンチマーク「SAP SDベンチマーク」を実施し、Windows環境では世界最高性能となる4030同時ユーザーを達成した。
これは「SAP R/3 Ver 4.70」のSDモジュールに対して、約12秒ごとに画面処理を要求するユーザーが4030人が同時にシステムを利用できることを意味しており、平均レスポンス時間は1.95秒、スループット(SAPS値)は20,250、サーバーCPU使用率94%の性能を記録した。
ベンチマークに使用したシステムは、Itanium 2 1.5GHz(6MB三次キャッシュ)×32と、256GBメモリを搭載した「Express5800/1320Xd」サーバー。OSにはWindows Server 2003,Datacenter Editionの64bit版を、データベースにはMicrosoft SQL Server 2000 Enterprise Editionの64bit版を用いた。
同社ではこの結果を、大規模なシステム環境におけるExpress5800/1320Xdの高性能と信頼性を実証するものとしており、今後は「SAP R/3」を活用した基幹業務システムをはじめ、64bit Windowsを活用したソリューションビジネスや、「オープンミッションクリティカルシステム」の提供を拡大し、エンタープライズ領域向け基幹業務サーバーの強化や拡大を推進するとしている。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0401/0502.html
SAP SDベンチマーク(英語)
http://www.sap.com/benchmark/
Express5800/1320Xd
http://www.express.nec.co.jp/products/1000/1320xd.html
( 岩崎 宰守 )
2004/01/05 14:06
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