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NEC、遠隔地へのデータレプリケーション費用を削減する技術を開発
日本電気株式会社(以下、NEC)は1月6日、遠隔同期レプリケーションの費用を低減できる「サーバ型バッファリング技術」を開発したと発表した。
遠隔同期レプリケーションとは、災害の影響が及ばない遠隔地にリアルタイムでデータを複製し、広域災害時でもデータ喪失をゼロにしようとするもの。これにはいくつか方式があるが、「サーバ型中継バッファリング方式」では、業務で使用しているストレージのデータを、遠距離にあるバックアップ用のサイト(バックアップサイト)のストレージに送る際に、中継地点を設けてデータを中継。遠距離にあるストレージを仮想的に近距離にあるように見せかけ、データ複製に要する時間を短縮する。
今回発表されたサーバ型バッファリング技術は、同方式で利用される中継点向けに開発されたもの。同技術を用いることで、従来のように中継点にバックアップサイトと同じ規模のストレージを設置する必要がなくなり、コストを1/4程度にまで削減することができたという。
NECによれば「今回開発した技術によりミッションクリティカルな業務のデータを保護する遠隔レプリケーション機能を低価格で提供でき、業務処理性能を維持したままコストの低減とビジネスの継続性の向上に貢献できる」とのこと。
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URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0401/0602.html
( 石井 一志 )
2004/01/06 18:07
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