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エプソン、ホストベースの安価なA3カラーレーザープリンタを発表


LP-7000C

エプソン販売株式会社のマーケティング本部マーケティング企画部 部長、織戸 司郎氏
 セイコーエプソン株式会社は1月13日、オフィス向けレーザープリンタ「Offilio(オフィリオ)」シリーズの新製品として、A3対応カラーレーザープリンタ「LP-7000C」と、同プリンタと増設カセットのセットモデル「LP-7000CZ」を発表した。価格はそれぞれ、158,000円、188,000円。

 LP-7000Cは、最大A3サイズまで対応可能なカラーレーザープリンタ。従来機「LP-9000C」の廉価版という位置付けで、パソコン側で最終的な印刷データ生成を行うホストベースのプリンタとなる。ページコントローラを持つLP-9000Cと異なり、ホストベースプリンタでは印刷を行うPC側にも一定の負荷がかかるが、「昨今はクライアントPCの性能も上がってきているため、問題ないと判断した」(エプソン販売株式会社のマーケティング本部マーケティング企画部 部長、織戸 司郎氏)という。なお、LP-7000Cを利用するPCの推奨性能は、Celeron 600MHz以上。

 印字性能面はLP-9000Cと同様で、両面印刷に標準対応するほか、印字速度はモノクロで40枚/分、カラーで10枚/分と、モノクロ印刷の速度を重視した。これは「モノクロレーザープリンタのユーザーを取り込む」意図があるため。織戸氏によれば「PCでカラーの資料を作成しても、モノクロプリンタで印字すると、強調しようとして色遣いを変えた部分が薄く印刷され、逆に目立たなくなってしまう。カラープリンタならこういったこともなくなるので、一台でも多くの企業に導入して頂き、カラーにしてよかったと思ってもらいたい」とのこと。

 また、従来機ではプリンタ管理ソフトの管理画面上からでのみ確認できたトナー残量を「プリンタの液晶パネルでトナー残量を確認したい」という声を受けて、この機能を新たに追加。細かい点ではあるが、使い勝手が向上している。

 なおLP-9000Cとは異なり、コピー機能の拡張はできない。また、「LP-9000B」に相当するラインアップも用意されていないため、モノクロプリンタとして導入し、後からソフトウェアの書き換えでカラープリンタへ拡張する、ということも行えない。こういった利用方法を考えている場合は、注意が必要だ。



URL
  セイコーエプソン株式会社
  http://www.epson.co.jp/
  エプソンプリンタ情報(I Love EPSON)
  http://www.i-love-epson.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.i-love-epson.co.jp/corporate/release/040113offirio.htm

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( 石井 一志 )
2004/01/13 13:29

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