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報映産業、Windows Storage Server 2003ベースのバックアップアプライアンスを発表


DR-Cube

情報事業本部 営業開発グループ 栃木 隆幸氏
 報映産業株式会社は1月27日、バックアップアプライアンス「DR-Cubeシリーズ」を、2月下旬より販売開始すると発表した。同シリーズには、クライアントPCのバックアップ用途向け「DRC-108」と、クライアント/サーバー双方のバックアップに対応した上位モデル「DRC-212」「DRC-225」の3製品が用意されている。価格はすべてオープンだが、推定小売価格は、PC5台まで使用できるライセンスを含め、それぞれ25万円、35万円、45万円。上位モデルでは、使用できるPCの台数を無制限にするライセンスを、8~9万円で提供する予定もある。

 DR-Cubeシリーズは、PC内のデータをネットワーク経由でバックアップする、中小企業向けのアプライアンスサーバー。OSにはWindows Storage Server 2003(WSS 2003)を、バックアップソフトには米Dantzの「Dantz Retrospect Backup」を採用した。バックアップを取るPCには専用のクライアントソフトをインストールする必要があるが、設定などは簡単にできるという。同ソフトを利用することで、各PCからの手動バックアップのほか、分単位で設定が可能なスケジュールバックアップも行える。また、バックアップは増分バックアップのため、2回目以降は変化のあったファイルだけをバックアップでき、またバックアップ対象も、PC内の全ファイル、フォルダごと、拡張子ごとなど詳細に設定することが可能となっている。

 さらに同製品の上位モデルでは、外出、電源オフなどの理由で既定の時間にバックアップがとれなかった場合、ネットワーク復帰時に優先順位を上げてバックアップを行う「Proactive Backup」、PC側で使用中のファイルもバックアップがとれる「Open File Backup」の両機能も標準で実装している。報映産業の情報事業本部 営業開発グループ 栃木 隆幸氏によれば「Proactive Backupにより、静的なスケジュールにそったバックアップだけでなく、“空振り”を防いだ動的なバックアップが可能になった」とのこと。

 HDD容量は、DRC-108が80GB、DRC-212が120GB×2、DRC-225が250GB×2で、上位2製品はミラーリングに対応する。ネットワークインターフェイスは100Base-TX/10Base-Tポートと1000BASE-T/100Base-TX/10Base-Tポートを1つずつ持ち、異なる2つのセグメントを1台のDR-Cubeでバックアップ可能。さらに、UPSと接続するためのシリアルポートも用意されており、「WSS 2003に対応したUPSであれば、基本的に使用できる」(同氏)。なお、DR-Cubeで利用するバックアップ用クライアントソフトの対応OSは、Windows XP/2000/NT 4.0/Me/98/95とWindows Server 2003、MAC OS X(10.1.1以上)、Solaris 8、Red Hat Linux 6.3~7.3など。



URL
  報映産業株式会社
  http://www.hoei.co.jp/


( 石井 一志 )
2004/01/27 18:22

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