沖電気工業株式会社は2月4日、基幹業務アプリケーションと大規模IP-PBX機能をMicrosoft.NET上で動作させるIPテレフォニーサーバー「IP CONVERGENCE Server IPstage SS9100(以下、IPstage SS9100)」の販売を開始した。
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IP CONVERGENCE Server IPstage SS9100
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IPstage SS9100は、ERPやCRMなどの基幹業務アプリケーションとIPテレフォニーの連携に.NET Frameworkを採用し、業務プロセスとコミュニケーション手段の融合を目的とするWindowsベースのサーバーシステム。同社執行役員IPソリューションカンパニー・プレジデントの浅井 裕氏によると「IP-PBXを搭載した大規模基幹システムとして、また.NET Frameworkを採用したシステムとして業界初のWindowsベースのサーバー」だという。
IPstage SS9100はユニファイドメッセージ機能を搭載しており、各種の電話やメールなどさまざまな通信手段に対応する。これらと業務アプリケーションが連携することにより、例えば業務プロセスの中で問い合わせなど音声による対話の必要が生じた場合に、システムが最適な担当者と通信手段を自動的に選択し接続することができる。また、従来の2倍以上の音声帯域をカバーして音質を向上させたIP電話「e音IPフォン」と、既存のPBX資産の同時収容が可能で、既存と新しいネットワーク手段の融合を実現しスムーズな移行を可能とする。
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IPstage SS9100の連携イメージ
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沖電気 執行役員IPソリューションカンパニー・プレジデント 浅井 裕氏
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浅井氏は「従来の業務には情報とコミュニケーションの2つの壁があった。情報の壁はERPやCRMなどの業務アプリケーションにより取り払われるが、業務アプリケーションと通信の連動によりコミュニケーションの壁も取り払うことができる」と、情報と通信の融合の重要性を説明した。
価格は1,000ユーザー、e音IPフォンを含むモデルで4,500万円から。同社は初年度200システムの販売、国内40%のシェア獲得を目標としている。
同社代表取締役社長の篠塚 勝正氏は「我々は1998年より情報と通信の融合の第1幕として市場基盤を確立しており、VoIPやコールセンターにおいてトップシェアを獲得している。IPstage SS9100は、Webサービスやe音IPフォンなどブロードバンドを活用するツールに対応した第2幕の中心となる製品」とコメントした。
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沖電気 代表取締役社長 篠塚 勝正氏
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マイクロソフト 代表執行役社長 マイケル・ローディング氏
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マイクロソフト代表執行役社長のマイケル・ローディング氏は「沖電気の厳しい選定の中からIPstage SS9100にWindowsや.NET Frameworkが採用されたことは、これらの安定性、信頼性の証となる」とし、基幹業務分野において同社の製品をより普及させていく意欲を示した。
■ URL
沖電気工業株式会社
http://www.oki.com/jp/
マイクロソフト株式会社
http://www.microsoft.com/japan/
ニュースリリース
http://www.oki.com/jp/Home/JIS/New/OKI-News/2004/02/z03094.html
製品情報
http://www.oki.com/jp/NSC/JIS/PROD/IPSTAGE/product/ss9100/
( 朝夷 剛士 )
2004/02/04 19:57
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