日本アイ・ビー・エム株式会社は2月17日、同社初の従量課金型の保守サービス料金を適用したオフィス向け多機能型プリンタ「IBM Infoprint 2000ESシリーズ」4機種の販売を開始した。出荷開始は3月下旬を予定している。
今回発表されたのは、「Infoprint 2060ES」「Infoprint 2075ES」「Infoprint 2090ES」「Infoprint 2105ES」の4機種。印刷速度は、それぞれ最高60枚/分、75枚/分、90枚/分、105枚/分。解像度は1200dpi。プリンタ制御装置に800MHz Power PC 750-FXプロセッサーを採用し、印刷開始命令から最初の1ページの出力が完了するまでの時間は3.5秒(IP2060ES/IP2075ES)となっている。また、コピー制御装置にも同等のプロセッサーを別途搭載し、デュアル・プロセッサー搭載の多機能型プリンタとして、コピーとプリンタの高速並行処理が可能とのこと。
そのほか、スキャン画像を電子化する「スキャン・トゥー・eメール/ファックス」機能を搭載。スキャン画像をPDF形式にすることで、電子メールとして発信したり、サーバーに送信し保存したりできる。また、ExcelやPowerPointなど他のドキュメントとあわせて1つのサムネール付ドキュメントとしてプレビューや編集が可能。
価格は、「Infoprint 2060ES」が340万円、「Infoprint 2075ES」が440万円、「Infoprint 2090ES」が640万円、「Infoprint 2105ES」が830万円。
また今回、プリンタの運用コストの削減を目的とし、トナー料金を含む従量課金型の保守サービス「オンデマンド・プリンティング・サービス」を開始。これまで都度購入していたトナーを、印刷枚数に比例した従量課金制で提供する。また、プリンタ自身が管理者のもとへ故障状態を知らせるオートノミック(自律)機能を搭載しており、トナーの在庫管理や発注、プリンタの故障対応などの管理にかかる工数と、運用管理コストを削減することができるとしている。価格は、Infoprint 2075ESで月に15万ページ印刷するケースで、トナー代を含む1ページ当たりの保守サービス料金は約1.7円。
■ URL
日本アイ・ビー・エム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
ニュースリリース
http://www-6.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2004/02173
( 福浦 一広 )
2004/02/17 12:39
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