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日本HP、デュアルコアRISC「PA-8800」搭載サーバーを発表

UNIXサーバーを対象とした下取りプログラムも実施

新CPUを搭載するRISCサーバー「HP 9000 サーバ Superdome」
 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は4月6日、RISCサーバー「HP 9000サーバシリーズ」にデュアルコア構造の新CPU「PA-8800」を搭載し、シリーズを刷新すると発表した。

 PA-8800は、従来のPA-8700をシュリンクして、1チップ上に2つのCPUコアを集積したもの。従来よりも周波数が向上していることに加え、搭載できるCPU数が2倍に増えることから、パフォーマンス、搭載CPUの観点から見ると2.5倍以上の拡張性を実現できるという。

 今回は新ラインアップとして、PA-8800 800MHzもしくは1GHzを2CPU搭載できる「rp3410-2」から、PA-8800 1GHzを最大128CPU搭載できる最上位の「Superdome」まで、全6モデルが追加された。価格は、PA-8800 800MHz×1、メモリ512MB、HDD 36GB、HP-UX搭載のrp3410-2が110万円から。

 また、従来よりPA-RISC搭載サーバーを使用しているユーザーは、プロセッサモジュールの交換によりPA-8800搭載サーバーにアップグレードができる。その場合は、PA-8800搭載サーバーも、現行のHP 9000サーバーでサポートされているHP-UX 11iv1を利用できるため、システム環境の変更なく継続して用いることが可能という。

 加えて日本HPでは、ユーザーのシステムアップグレードを支援する目的で、既存ハードウェアの買い取りと廃棄を行う「下取りプログラム」を実施する。これは日本HP製の指定製品を購入するユーザーに対し、既存のサーバーとストレージを下取りするもので、UNIXサーバーで10~200万円、ストレージ製品で最大2~150万円をユーザーに支払う。

 このうちサーバーの下取りを行う「サーバー下取りプログラム」の下取りでは、同社製のPA-RISC、Alphaサーバーのほか、他社製品も対象となる。新規購入対象は、PA-8700搭載製品を除くHP 9000シリーズ、HP Superdome、HP Integrityの各製品で、期間は10月31日納品分まで。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  プレスリリース
  http://www1.jpn.hp.com/info/newsroom/pr/fy2004/fy04-087.html
  HP 9000サーバ
  http://h50146.www5.hp.com/products/servers/hp9000/


( 石井 一志 )
2004/04/06 12:02

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