日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は5月12日、中堅・中小市場向けの製品・サービス「IBM Expressポートフォリオ」を拡充し、新たにサーバーやプリンタ、ソフトウェアなどをラインアップに追加すると発表した。
IBM Expressポートフォリオは、中堅・中小市場を対象とした製品・サービス群で、あらかじめ選定された製品を通常より安価で販売、5営業日以内に出荷するというもの。同社のテレセールス部門やビジネスパートナーから購入できる。
今回追加されたのは、IAサーバー「IBM eServer xSeries 206」、プリンタ「IBM Infoprint 1000J」および「IBM 5577」、アプリケーションサーバーと基幹業務ソフトを組み合わせたソリューション「IBM eServer iSeries Expressプログラム」、同社のミドルウェア製品群をパッケージングした「IBM Integration Runtime V1.1」。
IBM eServer xSeries 206は、Pentium 4を搭載するIAサーバー。HDDに160GBのシリアルATAディスク2台でRAID1構成を組むモデル2AJ(228,900円)と同容量でSCSIのRAID1構成を採用するモデル2BJ(346,500円)が用意される。出荷開始は5月24日。
IBM Infoprint 1000JのExpress対応モデルは、レーザープリンタ「Infoprint 1000Jシリーズ」に IBM eServerホスト印刷対応のPAGESオプション、イーサネットポートを標準で装備する。価格は117,600円からで、出荷開始は5月14日。IBM 5577は帳票作成向けのドットインパクトプリンタ。2.4mのインクリボンが付属し価格は220,290円から、出荷開始は5月12日。
IBM eServer iSeries Expressプログラムは、基幹系ソリューション「SuperStream/400」、「PeopleSoft」、「iSeries Site」の内の1つと、「IBM eServer iSeries モデル810」または「IBM eServer i5モデル520」をパッケージングし、短期間でシステムを構築するというもの。例えば、PeopleSoftパッケージの場合、会計テンプレートと導入サービスの提供で3カ月間での導入を実現するという。価格は2,980万円から。
IBM Integrated Runtime V1.1(以下、IR)は、中堅・中小企業向けのアプリケーションを開発しているソフトウェア開発会社を対象に、IBMのミドルウェア製品とその導入をサポートするプログラムをパッケージ化したもの。IRには、「WebSphere Application Server - Express V5.1.0」、データベース・ソフトウェア「DB2 UDB - Express V8.1.4」、Webサーバー「IBM HTTP Server V1.3.28」、ソフトウェア配布ツールとインストーラー開発環境「Solution Enabler V3.0.1」が含まれている。
■ URL
日本アイ・ビー・エム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
ニュースリリース
http://www.ibm.com/news/jp/2004/05/05122.html
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( 朝夷 剛士 )
2004/05/12 16:25
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