サン・マイクロシステムズ株式会社は6月7日、ストレージ関連の新製品を発売し、ストレージ関連ビジネスを強化すると発表した。
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Sun StorEdge 3511
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今回発表されたのは、(1)ポリシーに基づいてデータを適切なストレージに配置するソフトウェア「Sun StorEdge SAM-FS 4.1(以下、SAM-FS 4.1)」、(2)Solaris上で稼働する大容量・高速アクセス対応のファイルシステム「Sun StorEdge QFS 4.1(以下、QFS 4.1)」、(3)FC(ファイバーチャネル)対応SATAディスクアレイ「Sun StorEdge 3511 FC Array with SATA(以下、3511 FC Array with SATA)」、(4)「Sun StorEdge 3310 SCSI Array(以下、3310 SCSI Array)」、「Sun StorEdge 3510 FC Array(以下、3510 FC Array)」に大容量・高速ドライブを搭載した新構成、の4種類。
SAM-FS 4.1は、SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)環境下でポリシーベースのアーカイビング・ファイルシステムを実現するソフトウェア。データ価値の判断基準や保存先などをあらかじめポリシーとして定義することで、データをディスクアレイやテープライブラリなど指定されたストレージに自動的に配置する機能を持つ。新製品は従来バージョンと比べて、より大規模環境への対応が可能となるなど性能の強化がされているという。価格は135万円から。
QFS 4.1は、Solaris上で稼働するファイルシステム。任意のストレージ内に存在する1つのファイルシステムに複数のシステムから直接アクセスすることを可能とし、SAN環境でのファイルシステムの共有が容易となる。また、画像や映像データなど大容量のファイルが多数存在する環境においても最高のスループットが提供できるよう最適化されているほか、数百TBクラスの環境にも対応可能な拡張性を備えているという。価格は144万円から。
3511 FC Array with SATAは、SATA HDD/FC/ハードウェアRAIDをベースに最大3TB実装可能なディスクアレイ製品。デュアルコントローラ構成でGBあたりの単価が2,000円台を実現、セカンドティア(ニアライン/データ・リファレンス/データ保管など)のストレージ用途に適している。1GBのキャッシュを搭載したコントローラを最大2枚搭載でき、2Uサイズの筐体にFCポートを最大12個搭載可能。またNEBS(Network Equipment Building System)Level 3の仕様に適合する耐久性を備える。価格は1.25TBの最少構成で287万9,000円。
3310 SCSI Arrayは36GB 15,000回転と73GB 15,000回転のディスクドライブを搭載した構成が、3510 FC Arrayは73GB 15,000回転のディスクドライブを搭載した構成がそれぞれ追加された。新構成の価格は、3310 SCSI Arrayが182GBの構成で115万1,000円から、3510 FC Arrayが367GBの構成で359万9,000円からと、従来よりスピンドル性能1.5倍で価格は据え置きとなっているという。
同社はこれらストレージ製品群により、アクセス頻度などに応じてデータを適切なストレージに配分しTCO削減を実現する「データ・ライフサイクル・マネージメント(DLM)」を推進するとしている。
■ URL
サン・マイクロシステムズ株式会社
http://jp.sun.com/
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■ URL
プレスリリース
http://jp.sun.com/company/Press/release/2004/0607.html
( 朝夷 剛士 )
2004/06/07 13:01
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