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NEC、Xeon 3.20GHzを搭載したIAブレードサーバーの最上位製品

クラスタソフトウェアとの連携で自律機能も向上

Express5800/420Maブレードサーバー(左上)と、収納ユニット(右下)
 日本電気株式会社(以下、NEC)は6月28日、2Wayブレードサーバー「Express5800/420Ma」のラインアップに、Xeon 3.20GHzを搭載したサーバーブレードや、セットモデル「Express5800/420Maスタートパック」を追加するとともに、現行製品の価格を最大20%値下げした。また同時に、ブレードサーバーソリューションで利用される自律型統合管理ソフトウェア「SystemGlobe BladeSystemCenter」において、クラスタソフトウェア「CLUSTERPRO」、F5製のトラフィック管理ソフトウェア「BIG-IP Blade Controller」との連携を行えるよう、機能を強化している。

 今回発売された製品は、Express5800/420Maの最上位モデルで、Xeon 3.20GHzを1基搭載する。CPUは最大2基まで、メモリを最大4GBまで搭載できるほか、HDDのホットプラグ対応、Gigabit Ethernetインターフェイスを2基備えるなど、基本スペックは従来モデルと変わらない。7月6日より発売される予定で、価格は46万2000円(税別)から。

 Express5800/420Maスタートパックは、Xeon 2.80GHzを1基搭載したサーバーブレード1台と、2GB増設メモリ、36.3GB HDD、ブレード収納ユニット(シャーシ)を、56万円(税別)という割引価格で販売するもの。これに伴い、同社が6月1日より販売している同内容のキャンペーン製品「ブレードサーバスタートパック」は、こちらへ統合される。

 またSystemGlobe BladeSystemCenterでは、CLUSTERPROとの連携により障害発生時の業務切り替えを高速で実行し、自動的に予備サーバーを待機サーバーとしてクラスタリングできるようにした。これによって、待機サーバーの構築作業を省くことができることに加え、予備サーバーを別業務で利用しているサーバーのスペアとしても活用できるようになるため、リソースの有効活用が実現できる。さらに、BIG-IP BladeControllerとの連携によって、システムの負荷状況にあわせたサーバーの追加・削除や、サーバー障害時における障害サーバーから予備サーバーへの自動切り替えが行えるようになった。価格は120万円(税別)から。

 NECでは、Express5800/420Maとこれらのソフトウェアの連携によって、通常数時間必要なクラスタノードの復旧時間を10分程度に短縮でき、また運用管理者の負荷軽減、TCOの削減が実現するとしている。

 なおこれらは、6月30日から7月2日まで幕張メッセで開催される「NetWorld+Interop 2004 Tokyo」の同社ブースに出展されるとのこと。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0406/2801.html

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( 石井 一志 )
2004/06/28 14:36

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