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FXPS、基幹業務などの大量出力用途向けA4モノクロレーザープリンタ


 富士ゼロックスプリンティングシステムズ株式会社(以下、FXPS)は、A4モノクロレーザープリンタ「DocuPrint 340A」を8月23日より出荷する。価格は178,000円。


DocuPrint 340A
 340Aは、新開発のデータ処理エンジンとPower PC 603e 266MHzにより、1200×1200dpiのA4用紙を33.8枚/分で印刷できるハイエンドのモノクロレーザープリンタ。標準でネットワーク接続と21ページ/分の両面印刷にも対応する。

 第1トレイ150枚、第2トレイ550枚の給紙が行え、550枚の給紙が可能なオプションのユニバーサルトレイを2つまで追加できるため、最大では1800枚の給紙が可能となる。また排紙は標準で500枚、オプション追加により最大で1000枚に対応する。

 手差しトレイは備えていないが、官製はがきより厚い最大216g平方メートルの厚紙出力や、最長900mmの長尺紙出力に対応する。これにより教育分野での学生証や通知表、卒業証書、さらに公共分野での保険証、流通分野での宅配伝票などの印刷が可能になるという。

 節電モードは復帰の早い低電力モード(消費電力15W)と、スリープモード(同5W)の2つを備え、ファーストプリントは10秒以下、電源ONや節電モードからのウォームアップは18秒以下を実現している。インターフェイスは100/10Base-Tのほか、パラレルとUSB 2.0を備える。

 セキュリティの機能としては、PCからの印刷指示後、本体側のパネルからパスワードを入力することで印刷を開始する「セキュリティプリント機能」や、ユーザー名を指定箇所にプリントする「IDプリント機能」、また印刷を行えるIPアドレスを制限する機能も備える。

 さらに別売のソフトウェア「TrustMarkingBasic」を用いれば、複写時に隠し文字が浮き出る特殊なプリントパターンにより印刷後の紙文書による情報漏えいを抑止できる。この機能には高品質な印刷が必須となるため、同社の複合機を除けば、同社のA3カラープリンタ「DocuPrint C3530」に次いで、またモノクロでは初の対応機種となる。

 またPDFファイルをアイコンにドラッグアンドドロップするだけで印刷が可能な「コンテンツブリッジ機能」のほか、別売のソフトウェア「DocuHouse」(50,000円)と連携することで、部門別・ユーザー別にプリント枚数を集計したり、出力枚数を制限する機能が利用できる。またトナー量を30%削減するトナーセーブ機能も備え、コストを削減するという。

 オプションの20GB HDD(80,000円)を追加することで、時間を指定して、プリンタを占有せずに時間を要する大量印刷を出力できるほか、印刷データのソート機能、ソート印刷時のサンプルプリント出力機能などが利用できる。

 このほか標準でバーコードフォントセットを添付する。オプションのPSソフトウエアキットを用いればQRコードの利用にも対応する。PSソフトウエアキットはAdobe PostScript 3に対応しており、価格はモリサワ2書体パックが160,000円、平成3書体パックが80,000円。

 同社では、主に大量の帳票などを出力する基幹業務向けとしての販売を行い、今後1年間で6,000台の販売を見込んでいる。



URL
  富士ゼロックスプリンティングシステムズ株式会社
  http://www.fxpsc.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.fxpsc.co.jp/press/20040805.html

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( 岩崎 宰守 )
2004/08/05 13:00

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